家庭教師と塾

今の学力が偏差値40。なんとか偏差値50ぐらいの高校に受かるぐらいに学力を上げたいのだけれども、そのためには家庭教師をつけるのと、塾に通うのとどちらがいい?

 

もし、あなたがこんな悩みを持っているのであれば、迷うことなく家庭教師を選択すべきです。

 

家庭教師

 

理由は一つ、塾だとついていけない可能性が高いからです。家庭教師と塾、どちらの講師も務めた経験からいえば、学力が平均値以下の生徒が塾についていくのは厳しいです。

 

これは個人指導塾でも一緒です。個人指導塾といっても、実質は少人数性であり、本当に講師と生徒が一対一で授業を行うものではありません。良心的な塾でも1対3ぐらい、ヒドイ塾だと1人の講師が5人ぐらいの生徒を同事に教えるというスタイルになります。

 

ちょっと補足ですが、教育の世界では1人の講師が同事に受け持つ生徒が3人以下と4人以上では学習効果が劇的に違うと言われています。ですから、1対2、1対3といったスタイルを採用している個人学習塾は理に適ったことをしており、良心的です。

 

ですから、塾に通わせるのであれば、こういったところを選択したほうがいいです。知名度の高い有名どころでも1対5ぐらいの授業を平気で行っているところが多いので、そこは注意してください。

 

ただし、それでも塾には限界があります。これは塾側の問題ではなく、学習指導の限界とも言えます。

 

単純に考えれば分かるのですが、勉強が苦手な子が、すごく勉強が出来る友人と一緒に教えてもらうとしたらどうでしょう?

 

ペースが合わないですよね。ただでさえ差があるのですから、勉強が苦手な子はついていけません。これが学校の先生が補講で教えたりするのであれば、まだ出来ない子のフォローも考えてくれますが、お金を取って教えている塾では、そうはいきません。

 

出来ない子に合わせていたら、出来る子は不満ですし学力が伸びることもありません。通わせている親からすればクレームものであり、教える塾としても出来る子に合わせざるを得ません。

 

(出来ない子の場合、元々、親も成績が上がらなくても仕方がないと思っているので、塾を見る目がそれほど厳しくなく、従って塾の対応も甘くなりがちです。)

 

成績が悪いときには、自分のペースで教えてもらうことが最重要

 

勉強が出来ない時には、何よりも自分に合ったペースで教えてもらうことが大切です。分からないところを分かるようになるまで、じっくり時間をかけて丁寧に教えてもらう。

 

これ以上、学力をつけるために効果的なことはありません。そのためには、ほかの生徒と一緒ということではなく、完全に1対1で教えてもらうことです。

 

学校でも、先生が放課後に居残りで1対1で教えてくれることがありますが、それと同じことを定期的にしてもらうというイメージです。

 

そのためには家庭教師のほうが塾よりも向いています。

 

教えてもらうペース

 

学習効果をあげるための家庭教師の活用方法

 

ちなみに、家庭教師を利用する時のポイントなのですが、最初のうちは入念に教えてもらったほうがいいので、1ヶ月から3ヶ月ぐらいは週2回ぐらいのペースで来てもらいましょう。

 

学力が低いと一人で勉強することも難しいので、なるべく教えてもらう時間を増やしてください。(宿題を出されたりしても、自分一人では出来ないはずです。)

 

このペースでしばらく続けていけば、実力がついてきて、自分一人でも勉強出来るようになるので、そうしたら週1回ぐらいのペースにしてください。

 

成績が悪ければ悪いほど、ちょっと勉強するだけで一気に実力が上がります。だからこそ、自分で勉強出来る癖をつけられたら勝ちです。でも最初は自分一人では無理なので、そこをフォローしてもらう意味で家庭教師を利用しましょう。

 

費用という意味でも、このほうが家庭教師を利用する期間が短くて済むので、かえって安く済みます。