勉強に対する疑問

誰もが子供の時に一度は親に聞いたことがある質問が『なぜ、勉強するのか?』ということでしょう。

 

学校で勉強したことが社会に出てから役立つことはない。それなのに、なんでわざわざ苦労して取り組まなければいけないのか。

 

勉強

 

よく聞く話ですが、真剣に子供の学力を伸ばそうとするのであれば、笑って済ますことは出来ない問題です。

 

こういった質問をする時点で、子供に勉強する意欲がない証拠だからです。

 

勉強は楽しい、友達も頑張っているから、自分も頑張ろう

 

どんな理由であれ、勉強に対して前向きな気持ちを持っている時には、こんな疑問は頭に浮かびません。

 

大人であれば、『なぜ、この仕事をするのか?』といった質問をするようなものですが、仕事が面白くて充実していれば、こんな疑問って思い浮かばないものです。嫌で嫌で仕方がない、出来ればやりたくないと思っているからこそ、頭によぎるわけです。

 

これは子供も一緒なので、このままの心理状態で勉強を続けることは難しいです。無理強いさせても、止めてしまう可能性が大です。

 

勉強する必要性を問われたら、納得してもらうだけの解答を与える必要がありますが、あなただったら、どう答えるでしょうか?

 

正直、大人でも勉強する必要性を実感している人って少ないかもしれませんが、これではダメです。

 

なぜ、勉強する必要がある?

では、なぜ勉強する必要があるのでしょうか?

 

学校で習うことは社会に出て役立つことがないと言われたら、本当にその通りです。知識としてみたら直接的に役立つことはないかもしれません。

 

ただし、色々なことを知ることで、物事を多面的に見ることが出来るようになりますし、勉強という行為を通じて頭を使うことで脳の働きを高めることができます。

 

勉強することで頭が良くなるということですね。

 

ただ、一般的には知識が増えるから頭が良くなると思われがちですが、そうではなく、頭を使うことで考える能力、分析する能力など、根本的な機能を鍛えることにつながるわけです。

 

筋トレと一緒ですね。

 

こういったことを子供に分かりやすく伝えることが出来れば、納得してもらえる部分があると思います。

 

もちろん、子供に複雑な理屈を話しても完璧に理解してもらえることはないかもしれませんが、真剣に説明すること自体が大切ですし、親が真剣に話せば、子供はその気持ちを感じ取るものなので、何かが伝わるはずです。

 

ただし、そのためには、親である自分自身が勉強することの大切さを実感していなければいけません。自分でも本気で納得していないことを、子供にだけ押しつけようとしても無理です。

 

親が楽しく勉強している姿を見せるのが最大の特効薬

ここまで、こんなふうに理屈で色々書いてきてなんなのですが、言葉で説明するよりもっと説得力のあるやりかたがあります。

 

それは、親であるあなたが楽しんで勉強することです。その姿をみれば、子供は必ず勉強に興味を持ちます。

 

勉強といっても、算数や理科の教科書を見るといったことではありません。本を読んだり、資格を取得するための勉強すること、あるいは仕事に一生懸命取り組むことです。

 

要は何かに打ち込んで努力する姿を見せるということです。

 

子供が勉強する時には、自分も一緒に読書をするといったことをしてもいいのではないでしょうか。

 

勉強する子供を褒めてあげていますか?

最後に、これは補足なのですが、人間って単純な動物です。理屈をこねたりしても、結局、ちょっとしたことでやる気が出たりするものです。

 

その一つが他人から評価されること、褒められることです。

 

勉強したときに、そのことを褒めてあげれば、子供は嬉しくなって、また勉強したいと思うものです。それを『たった15分しか勉強しなかった。1時間勉強しなくちゃダメ。』とか、『たった40点だった。最低70点は取らないとダメ』というふうに、出来ないところを責めるようなことを続けると、子供はやる気をなくします。

 

出来たところを褒めてあげることです。親から認められること以上に、子供にとって大切なことはありません。親に褒められるのは最高の刺激です。この心理を活用することが、子供の学習意欲を生み出す秘訣といえるでしょう。