家庭教師の弊害

これは私自身、仕事に関するスキルアップを目指して、色々なノウハウや知識を学ぶうえで感じていることなのですが、『教えてもらう』というのは諸刃の剣です。何でもかんでも教えてもらうという癖がついてしまうと、かえって自分の実力が伸びません。これは家庭教師を依頼する時にも陥りがちなことなので要注意です。

 

教えすぎ

 

この弊害をもたらす指導者は、一見熱心で優秀に見えることが多いので尚更です。

 

分からないことを最初から、家庭教師に教えてもらうのはダメ

その弊害というのは、自分で考える能力が無くなるということです。

 

先生というのは子供からすれば、ある意味便利な存在です。『ここが分からない』と質問すれば、すぐに答えてくれます。万能なコンピューターのようなものですね。

 

ただし!!

 

これでは実力はつきません。学力をつけるには、子供が自分で考えたり、調べることが一番です。教科書を読み返してみたり、どうすればいいのか頭をひねって考えてみる。

 

こんな作業を通じて学力は伸びるものですし、一度自分で答えを追求するという作業をすると、答えを教えてもらった時の理解度が深いものとなり、しっかり頭に残ります。

 

逆に、自分で考えることをせず、すぐに答えを教えてもらった内容に関しては、その場では理解出来ても、どこか曖昧な状態で、すぐに忘れてしまいます。

 

家庭教師を最大限活用するには、まず子供に自分で考えさせて、それでどうしても解けなかった問題について先生から教えてもらうというプロセスで指導してもらうことです。

 

そのため、家庭教師の先生に来てもらう前に、一人で勉強させることが重要です。この時間がなくて、ただ、家庭教師が家に来たときだけ勉強するというのでは学力は伸びません。

 

この点については、ぜひ子供とジックリ話をして、自分一人で勉強することの大切さを分からせてあげてください。

 

優秀な家庭教師であれば、教えすぎの弊害は理解している

優秀な指導者であれば、この話はプロとして理解しています。最近の家庭教師派遣業者は専属の学習アドバイザーを加えた二名態勢で指導する形になっており、両者を交えて事前面談を行うことになるので、『教え方』については、しっかりと確認してください。

 

こちらからハッキリと『子供に考える力をつけさせたいので、安易に教えることはやめてほしい』としっかり伝えてもいいです。

 

それで、相手の反応が鈍いようでしたら、何も分かっていない可能性が高いので、依頼するのは避けたほうが賢明です。

 

家庭教師の事前面談

 

この点に関連してですが、本当に優秀な家庭教師であれば、教える時に最初から答えを示すことはなく、生徒が答えにたどり着くように横からフォローするような教え方をします。

 

講師が自分で答えてしまうか、生徒と一緒に考えるのかという違いですね。もちろん、後者のほうが学習効果は上です。

 

これは、子供にどんなふうに教えてもらっているのか聞けば、すぐに分かるので、何回か家庭教師に来てもらった後に確認してみるといいです。

 

もし可能だったら、たまに教えている様子を、そばで見せてもらうといいですね。家庭教師の実力が一発で分かります。

 

教え方に問題があるときは、遠慮せずに講師の交代を要求しよう

最後に、もし指導方法に問題がありそうであれば、すぐに対処しましょう。不適切な指導方法のまま勉強を続けていると、学力が伸びないだけでなく、低下してしまう可能性も十分にあります。

 

やればやるだけマイナスになるので、お金と時間の無駄です。早急に対処してください。

 

派遣センターを通じての紹介であれば、すぐに連絡をとって先生の交代を打診する。個人契約であれば、すぐに打ち切りについて相談する。もし1ヶ月単位の契約であれば、残りの代金を払ってでも、すぐに契約を切ったほうがいいと思います。

 

ちなみに、不適切な指導をする家庭教師というのは、そもそも教えるスキルが不足しているので、改めるようにお願いしたとしても、そもそも対応出来るだけの実力を持っていない可能性が大です。スキルがあれば、初めからそんな教え方はしません。交代を検討したほうが速いと思います。