学力が劣る子の場合、勉強する習慣が身についていないことが大半です。子供からすれば慣れないことをするわけですから、効率は落ちます。これは勉強だけでなく何でもそうですが、始めの取っ掛かりというのは、とても大変で労力の割にはたいした効果が出ないものです。
大人にたとえていえば、慣れない職場での初出勤日で何が何だか分からないうちに時間が過ぎてしまい、たいした仕事が出来なかったというのと一緒です。でも、だんだん慣れてきて、いつの間にか、周りの人と同じくらいのことが出来るようになるものです。
子供にとっての勉強も一緒で、最初は同じことを身につけるまでに、より多くの時間がかかります。慣れてくれば、他の子供と同じペースで進めることが出来ますが、最初は幾ら勉強してもたいしたことは出来ません。
今まで勉強していなかったとすれば、他の子供と比較してハンディキャップを背負っているので、追いつき追い越すには長い時間が必要です。
成績が上がってきたという実感を得るまでに、半年ぐらいかかってもおかしくありません。最初のうちは気にしないことです。
勉強する時間が増えたら、そのまま家庭教師を続けるべき
始めた当初の段階では、子供の学習時間が増えたかどうかということに注目してください。家庭教師の先生に見てもらっている時間以外でも、勉強する時間が増えてきているようでしたら成功です。
うまくいっている証拠なので、このまま続けましょう。
こちらのページでも書きましたが、塾に通おうが家庭教師を依頼しようが、根本となるのは独学です。自分一人で勉強する習慣がなければ、成績をあげることは不可能です。
逆にいえば、毎日勉強することが出来れば、必ず成績は上がります。勉強というのはやればやるほど結果がついてくるものです。一握りのトップレベルまで上り詰めようとするのであれば、また違ってきますが、どんなに成績の悪い子でも、頑張れば人並みレベルには必ずなります。
正直なところ、子供が勉強する意欲を持てるようになれば、それで大丈夫です。
ただ、何もかもサッパリ分からないとなると苦痛にしかならないので、続けることは難しいです。家庭教師は、その部分をサポートする存在。分からないところを理解出来るように助けてあげる存在です。
そうすれば、子供はだんだん勉強が面白いと感じるようになり、自分一人でも出来るようになります。こんなふうに子供の状態を整えていくのは、成績の悪い子を教える時の家庭教師の最大の役割です。
子供が勉強を習慣づけるようになったら成功と思ってください。
そのため、勉強する時間が少しでも増えたようでしたら、それは家庭教師がうまくいっている証拠です。その先生を信頼してしばらく続けてみましょう。
子供が変化しないようだったら、家庭教師をチェンジすべき
ここまでの裏返しですが、家庭教師を始めても勉強に対する子供の姿勢が全く変わらず、嫌々取り組んでいるようでしたら、先生の交代を考えたほうがいいです。
このままだと、ますます勉強が嫌いになるだけです。これでは学力が伸びることも期待出来ないので、続けるのはお金のムダです。
1ヶ月続けて子供に変化が見られないようでしたら、その家庭教師には見切りをつけたほうがいいです。早急に変えるようにしましょう。