家庭教師を頼むという場合、学校の勉強についていけなくて塾でもダメ、最後の手段としてというケースが多いと思うのですが、その場合、重要なことはハードルの高いことを子供に要求しないことです。
よその子供にとっては当たり前のことでも、あなたのお子さんにとっては大変なことばかりです。小さな成功、みようによっては当たり前の成功を褒めてあげるようにしましょう。
最初に褒めるのは家庭教師を始めたことです。
成績が悪い子供って間違いなく勉強が苦手で嫌いです。そんな子にとっては、勉強をするという行為自体が苦痛なわけです。家庭教師を始めたというのは、その苦手なことに挑戦して乗り越えたことになり、とても素晴らしいことです。
何事も、初めの第一歩を踏むことが最も大変なことなので、その点はしっかりと評価してあげることです。
今までの遅れを取り戻そうとするあまり、子供に過度な要求を求めがちですが、これ以上、挫折につながることはありません。認識を改めましょう。
成績の悪い子供は褒められることに慣れてない
私が昔、家庭教師のアルバイトをしていた時には、主に学力が劣る子供達を教えていたのですが、全員に共通していたのは褒め慣れていないということでした。
親御さんと話をしても、『ウチの子はダメで・・・』といった子供を低く評価するような言葉ばかりが口から出てきます。決して子供を貶しているわけではないのでしょうが、他人の前でこんなことを言われたら、子供からしてみれば嬉しいわけがありません。
どこかで寂しそうな雰囲気を漂わせていました。
そこで、私が心がけていたことは、些細なことでもいいので、何か達成したことがあったら褒めてあげること。
そうすると、子供はとても嬉しそうにしますし、自分も出来ると思えるようになってくるのか、だんだん意欲も出てきます。
もちろん、出発点となる学力が低いので、そう短期間で急激に伸びることはありませんが、それでも少しずつ力がついていきます。
僅かながらテストの点数もあがるようになると、親御さんの目もかわり、子供を褒めるようになります。そうなると、子供はますます意欲的になり・・・という好循環になります。
褒めることは子供の学力アップに欠かせません。積極的に褒められるところをみつけるぐらいの努力をしたほうがいいです。
まずは家庭教師を継続する習慣を身につけさせる
出来れば、家庭教師を始めてから最初の2~3ヶ月は勉強しているという行為自体を褒めるようにしてあげてください。勉強した結果、成績が上がったかどうかというのは関係ありません。
成績が上がらなくても、学力が伸びなくても、そんなことはどうでもいいです。努力しているという行為を評価してあげてください。
勉強というのは続けていけば、必ず結果は出ます。努力をしてから結果がついてくるまで、時間がかかるのが学習というものなので、最初のうちは目に見える成果は出ないと思いますが、これで普通です。
学力が劣る子であれば尚更です。
でも、ここで不安がってはいけません。子供はあなた以上に不安を感じています。『やっぱり自分はダメか』と考えがちで、このままだと諦めてしまいます。
そこで、最も励みになるのが親から信頼されることです。何も言わず信じてあげることです。そうすれば、子供も落ちついて勉強を続けることが出来ますし、そうすれば時間の問題で確実に成績は上がります。
まずは勉強する習慣をつけること。家庭教師を始めるときには、これを最大の目標としてください。全てはそれからです。