子供の勉強のために『進研ゼミ』のような通信講座に申し込みをして、それで安心してしまう親御さんがいますが、これではダメです。本気で学力アップを狙うのであれば、自分が教師役となって一緒に取り組むぐらいの覚悟が必要です。
独学で勉強する習慣が身についている子であれば話は別ですが、勉強が苦手という子供の場合、まず続けることは不可能です。途中で挫折してしまうでしょう。
通信教育は子供任せでは難しい
そもそも、通信教育というのは続けるのは難しいものです。大人でさえなかなか続かず、途中で挫折してしまいます。
大人でも難しいことを、子供が出来ると思うのは、甘い発想です。
ちなみに、子供が自分から『やりたい!』と言ってきた時でも同様です。私自身、小学生の時、周りの友達が進研ゼミを受けているのをみて、自分もやりたくなり、親に頼み込んで申し込んでもらったことがあります。
それでどうなかったかというと、進研ゼミのテキストや付録はとても面白くて、毎月ワクワクしながら見ていたのですが、それで終わりです。一度見たら満足して、まともに勉強することは滅多にありませんでした。雑誌を流し読みするようなものといえば分かりやすいですね。
たまに勉強する時もありましたが、それも自分がやりたいところ、興味を持ったところだけです。小学生の時、私は算数と理科が苦手だったのですが、本来であれば勉強しなければいけない、こういった科目ほど避けていました(;^_^
実は周りの友達も、こんな感じだったので、親が期待するほど学力アップにつながっているわけではありません。それで友達はみんな最終的に塾に行かされていました。
親がサポートするのであれば、通信教育は良い教材
ただし、これは通信教育の内容が悪いということではありません。学習教材としてみたら、秀逸だと思いますが、そもそも通信教育という形態自体が、子供にとって大変だということです。
親が先生役になってサポートする役割を担えば、十分に役立つと思います。
こんなふうに書くと、『子供の勉強を見るなんて無理。これでは何のために受講させるのか分からない』と言う親御さんもいるかもしれませんが、これはちょっと間違っています。
塾や家庭教師であったとしても、ここは一緒で他人任せ・子供任せというのであれば、学力を向上させるのは難しいと思います。
教えるというのは無理であったとしても、最低限、『今日は、まだ勉強していないの?』と声掛けをしてあげたり、一緒に学習計画を立てるといったことはするべきです。
そして、計画通りに実行したら、そのことを認めて褒めてあげるべきです。
こういったことをすれば、親が自分のことを気に掛けてくれていると子供は実感出来るので、やる気につながります。
なんだかんだいって親に認められるのは、最高のご褒美ですから、子供の学習意欲を高めるには声掛けが一番です。(ご褒美を上げるということではありません。これは逆効果になることが大です。詳細はhttps://shikaku07.com/?p=105をご覧ください。)
これぐらいだったら、誰にも出来ますし、無理というのは親としての真剣度が足りないということです。
幾ら必要だからといっても、勉強するというのは大変なものです。それを子供に求めるのであれば、親であるあなたも努力する覚悟が必要です。
それが親としての当然の心構えですし、そういった姿勢が子供につながります。
子供が小さい時に一緒に勉強しておく
最後に、もしあなたのお子さんがまだ小さいのであれば大チャンスです。勉強が苦手といっても、小学校低学年ぐらいの内容であれば、大人であれば誰でも分かると思いますが、子供の勉強を見ることが出来るうちに、一緒に勉強しておくことをオススメします。
毎日少しでも、1日おきでもいいのですが、定期的に継続して子供と一緒に勉強することを習慣化しておけば、子供の勉強することに対する耐性をつけることが出来ます。
そうすれば、学年が上がった時に、子供が自分一人で勉強出来るようになります。
そうなれば、学校の勉強も受験も楽です。小さな時に始めれば始めるほど楽なので、ぜひ、あなたの手に負えるうちに取り組んでみてください。将来、大きな見返りとなって返ってくるはずです。