今は社会人向けの家庭教師や国家試験に合格するための家庭教師・予備校に対するニーズが増えてきましたが、下記のように、薬剤師を目指す人をフォローするための予備校や個別指導塾、家庭教師も増えてきています。
当然、講師は全員プロ、国家試験対策の講師経験が豊富な人、自分自身が難関国家資格試験に合格した経験を持つ人ばかりです。なかには、薬剤師の免許を持っている人もいます。
薬剤師を取り巻く試験環境は年々、難関化してきており、国家試験に合格することはもちろんのこと、薬学部の卒業試験をパスするのも、大変な時代になってきました。大学の進級も厳しくなり、低学年からの留年も増えてきています。
これは、医療費を抑制するために、医療にかかわる人材の質的強化を国が掲げており、薬剤師に対しても、難易度を高くしているためです。それだけに、試験に合格した人の価値は高くなり、好条件で就職出来るようになる。
・・・と言いたいところですが、決してそうとは言えません。薬剤師に対する求人需要は、依然高いものがあり、元々、給与水準が高い職業なので、普通のサラリーマンと比較して、年収が100~200万近く高い仕事に就けると考えて間違いありません。
ただし、そんななかでも、薬剤師の選別が始まっており、優秀な薬剤師は、今まで以上に高給取りになる一方、底辺の薬剤師は、給与が下がりつつあります。それでも、他の職種と比較すると、断然上ではありますが、薬剤師になるために費やした時間・お金を考えると、決してウマミがあるとは言えません。
もし、薬剤師になって満足出来るだけの収入を得たいのであれば、ただ資格を取るだけではなく、優秀な成績で試験をパスする必要があります。そのために、家庭教師や予備校などが重要な存在となってきています。
就職を見越した勉強を同時並行で進めると、さらにプラスα
家庭教師や予備校のレベルも千差万別なのですが、トップクラスだと、ただ試験に合格するための指導だけでなく、その先を見据えた指導を受けることも可能です。たとえば、認定薬剤師になるために必要な知識を習得するための勉強する、医療英語に関する英語を勉強するといったことです。
もちろん、こういったことは闇雲に勉強してもしょうが無いので、自分が薬剤師になった後、どういったキャリアを目指すのかということを考えたうえで、そこから自分が身につけるべき知識を逆算して考えるという思考回路が必要となってきます。
薬学部で勉強している段階で、あまり先のことは考えられないかもしれませんが、将来像を明確に出来れば出来るほど、やるべきことも見えてくるので、今のうちにこういったことを考えておくことをオススメします。
たとえば、調剤業務に就きたいのか、CRO企業や病院などで治験業務に就きたいのか、それぞれで、取り組むべきことが違ってきますし、製薬会社や食品メーカー、化粧品メーカーなどで、研究職に就きたいということであれば、また別のスキル・知識が必要となってきます。
また、仮に薬局に勤務するにしても、従来の調剤業務に特化している薬局と、在宅医療に力を入れている薬局だと、また違ってきます。
そのため、色々な会社の実情を知ることも勉強になります。薬局チェーンやドラックストアチェーンの運営企業の社内事情について、一社ずつ丁寧に解説しているサイトがあります。現役や退職した社員の生の声を中心にまとめているので、かなりリアルな感覚を掴めます。
各社の薬剤師求人事情についても記載があり、薬剤師に求める人物像や応募条件などについて、確認することが出来るので、具体的にどんな求人が出ているのか知りたいという人にも、格好のサイトです。是非、参考にしてみてください。
薬剤師も常に自己研鑽が必要
薬剤師というのは、ある意味、勝ち組の職業の代名詞のように言われてきましたが、今後は、薬剤師同士の競争が始まるということですね。スキル・知識を高めて、少しでも優秀な薬剤師になるという意識が、今後は必須になってきそうです。
大変な時代ですが、間違いなく必要とされている職業なので、仕事が無くなるということは、絶対にあり得ないですし、他の職業と比較すると、給与水準は高い状態で保たれることも確実です。
ですから、競争が厳しくなるといっても、それは今まで楽になったのが、普通になったということでもあるので、あまり不安視する必要はありません。日頃から真面目に努力する人であれば、大丈夫です。
このページでお伝えした家庭教師、スクールといったものも、うまく活用して、自己研鑽に取り組むようにしてください。