家庭教師

家庭教師を利用する時、忘れてはならないのは、学習において先生というのはサポート役に過ぎないということです。これは家庭教師だけの話ではなく、学校の先生、予備校や塾の講師も一緒です。

 

家庭教師

 

勉強というのは生徒が主役です。自分が頑張らなければ、いくら先生が優秀でも一生懸命教えてくれても成績が上がることはありません。

 

家庭教師を頼むということは、勉強が苦手だったり、授業についていけないところがあったり、成績が悪かったりするかもしれません。それらの問題を家庭教師の先生に来てもらったから解決するとは思わないことです。

 

家庭教師の先生に見てもらうのは、1週間に1回、多いくても2回だと思います。時間にして1~2時間。勉強時間がこれだけでは、成績が上がることはありません。

 

小学生なら毎日30~60分、中学生から60~90分ぐらいは勉強したいところです。受験が控えているとなったら、これを2時間、3時間にする必要があるかもしれません。これぐらいのことをしなければいけないのですが、そうなると、家庭教師に見てもらうのはほんの一部の時間だということが分かると思います。

 

残りは自分一人で勉強する必要があります。まずは、このことを認識すべきです。

 

いきなり、勉強時間を増やす必要はない

ただし、今まで勉強する習慣がなかった場合、いきなりこんなふうに毎日勉強するのは、大人でも無理です。

 

3日坊主という言葉は大人にも子供にも当てはまります。今までとは違う新しい何かをするというのは大変です。エネルギーがいるので疲れますし、面倒くさくなったり、嫌になったりするものです。

 

これは誰も一緒なので、気にする必要はありません。ポイントはサボりたくなった時、勉強を放り投げたくなった時、どうすればいいのかということです。

 

新しいことを習慣化するには、一定期間、毎日同じことをする必要があります。3週間続けると、今度は止めるのは難しくなってくる、3ヶ月続けると、トイレに行くような感じで無意識に出来るようになると言われています。

 

これは私自身の実体験としてもそうなので、まずは3ヶ月、毎日続けることを目指してください。

 

そして、ここが重要なことなのですが、毎日1時間の勉強を3ヶ月も続けようとすると、気が滅入ってくると思います。

 

そのときには、『これぐらいなら出来そうだな』と思う時間に減らしてください。それは10分でも5分でもいいです。逆に15分以上の時間で設定すると、途中で嫌になってしまう可能性が大です。

 

これは大人でもそうなので、小学生・中学生のあなたにとってはさらに大変です。

 

まずは1日10~15分ぐらい勉強するようにしてください。ただし、時間は短くてもいいので、必ず毎日実行してください。休みなしでやります。

 

そうして慣れてきたら、勉強時間を増やすようにしてください。ただし、いきなり15分を60分にするといったことはしないでください。20分、25分と1週間に5分ぐらいずつ増やしていくのがベストです。

 

そして、30分に増やして続けてきたけど、ある日、ふと面倒になったとしたら、その日は最低限15分だけ勉強するようにしてください。そして、また次の日から30分に戻します。(それも辛いようでしたら、またしばらく15分で続けます。)

 

こうやって、とにかく途切れさせないことです。

 

習慣化するには、毎日続けることが重要です。ちなみに、毎日続けるというのは学習効果という点でも効率が良く、たとえば1日3時間勉強して、残りの6日間何もしないよりも、毎日10分ずつ、1週間に70分勉強したほうが、学力は伸びます。

 

人間の脳というのは、こんなふうに出来ているので、とにかく途切れさせないことです。

 

家庭教師の時間は質問タイムにする

こんなふうに毎日勉強するなかで、分からないことがあったら、そこはメモだけして飛ばしてください。難しいことに挑戦しようとすると嫌になってしまいます。分かるところだけ勉強するようにしてください。

 

そして、家庭教師の時間がきたら、その1週間で分からなかったことを先生に質問するようにしてください。こんなふうに分からないことを教えてもらうというのが、最も効率良く家庭教師を利用出来る方法です。

 

こんなふうに勉強していけば、短い時間でも成績を上げることが出来ます。

 

また、家庭教師の時間というのは、いいキッカケになります。毎日勉強しようと思っても、サボってしまう、忘れてしまう時もあるはずです。

 

でも、毎週1回は家庭教師で必ず勉強する機会があるので、そこからまた勉強する毎日をスタートしましょう。出来なかったことは忘れて再チャレンジです。出来ないことも何度もチャレンジしていけば、少しずつ出来るようになっていきますので、焦らずに続けていきましょう。