家庭教師と親

学力

 

家庭教師、学習塾、予備校。これらは学力をあげるうえで重要な存在ですが、決して主役ではありません。子供の成績を伸ばす時に最も重要な役割を果たすのは親です。

 

家庭教師と親

 

親がしっかりしていなければ、どれだけ優秀な家庭教師をつけても、どれだけ親切丁寧に教えてくれる学習塾に通わせてもムダです。

 

また、先生がどれだけ必死に、あなたのお子さんをフォローしてくれたとしても、親であるあなた自身が満足に子供をフォロー出来なければ、状況は改善しないでしょう。

 

  • 『勉強のことはプロに任せておけばいいんじゃないの』
  • 『学習のことについて、親が出来ることって、あまりないのでは?』
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    こんなふうに思っているとしたら大間違いです。学力向上に果たす親の役割は絶大です。

     

    子供の成績アップに関する親の役割とは?

    では具体的には、どんな役割があるのでしょうか?

     

    それは子供のメンタルケアです。やる気を引き出す、安心して勉強に取り組めるようにしてあげるといったことですね。

     

    成績の悪い子は、常にそのことを気にしています。友達より成績が悪ければ負い目を感じますし、親や先生に怒られないかと不安にもなります。

     

    心がこんな状態だと、勉強に対して後ろ向きで消極的になり、苦手意識を持ってしまいます。このままでは、勉強する意欲が湧いてこないので、幾ら家庭教師や塾の先生が必死で教えても、頭に入ってきません。

     

    まずは、子供のやる気を引き出すことが重要です。最近は教える側も、生徒のメンタルが重要ということは認識しており、心をケアするような指導法を取り入れています。

     

    こういった指導法は効果的であるので、メンタルケアに対する意識が高い家庭教師や塾を利用すべきなのですが、これも親であるあなたが一緒になって、心のケアをしてこそです。

     

    考えてもみてください。家庭教師や塾の先生と接している時間は、生活のなかのほんの一部です。そこでどれだけやる気を引き出すフォローをしても、親であるあなたから、やる気をそがれるようなことを言われたりしたら、それでアウトです。

     

    まして、先生と親とでは、子供に与える影響力は全く違います。先生がどれだけケアしても、親の不用な一言で台無しです。

     

    成績が悪い子の両親というのは、子供のやる気をそぐような行動をしているものです。

     

    『なんで、あんたは出来ないの?』、『なんで、こんなにダメなの?』と成績が悪いことを非難したり、『ウチの子は頭が悪くて・・・』と周りの人間に言っています。(謙遜のつもりなのですが子供は傷つきます。)

     

    大人だって、自分の行動を非難されたり、ダメ出しをされたらやる気を失います。まして、子供だったら尚更です。

     

    親のあなたがやるべきことは、出来ないことを責めるのではなく、出来たことを褒めることです。(特に重要なのは努力したことを褒めることです。)

     

    親から褒められることで、子供は自信を持ちますし、『これでいいんだ』と安心します。そうすれば、集中して勉強に取り組めるようになります。

     

    テストに関しても同様です。10点が20点になったとしたら、10点もアップ出来たのですから、その進歩を認めてあげることです。実際、そうやって少しずつ積み上げていけば、点数はどんどん上がっていくのですから、これでいいわけです。

     

    それも『たった20点』と説教すれば、子供がガッカリして落ち込み、やる気を失います。

     

    元々、子供だって20点という成績が良いとは思っていません。低い点数に落ち込んでいるし、これ ではダメだということは分かっています。わざわざ、あなたが追い打ちをかけることはありません。

     

    前向きに頑張れるようにフォローしてあげることです。これは先生の役割ではなく親の役割です。

     

    子供との信頼関係が構築されていることが大前提

    親は子供の学力アップを応援するサポーターと言えますが、これは親子間で信頼関係が築けていることが前提条件となります。

     

    心に壁がある状態では、何を言われても頭に入ってきません。あなたが言うことを素直に聞いてもらえるような関係性を構築する必要があります。

     

    そのためには日頃からの接し方に注意することです。

     

  • 普段から、子供と良く話をしていますか?
  • 子供の話に耳を傾けてあげていますか?
  • 忙しいからといって、おざなりな態度を取っていませんか?
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    これでは、あなたの言うことに耳を傾けてはもらえません。

     

    信頼関係を築くというのは一朝一夕では出来ません。時間をかけて向き合うことが大切です。面倒で手のかかることですが、それを避けていたら、いつまでも状況は改善しないですし、そんな態で学力を上げようというのは虫の良い話です。

     

    子供の成績をあげたかったら、家庭教師や塾に任せっきりにするのではなく、親であるあなたが積極的に関わってください。それが学力アップの秘訣です。

     

    優秀な教師は親の重要性を知っている

    ちなみに、子供の成績を上げるうえで、親の役割の重要性を把握しているかどうかで、家庭教師や塾の見極めが出来ます。

     

    親の力抜きで、自分達だけで生徒の学力を上げられると思っている塾や家庭教師はレベルが低いと思って間違いありません。教育の基本を押さえていないからです。

     

    というより、成績を上げることを本気で考えていれば、親の存在の重要性には嫌でも気付くので、その視点が欠けているのは、はなから真剣に取り組んでいない証拠です。

     

    ですから、家庭教師や塾を選ぶ時には、この視点を持っているかどうか確認してみてください。体験受講や事前説明を受けた時に、『親御さんの協力も必要です』と言う業者なら信頼出来ると考えてください。

     

    家庭教師であれば、ガンバデスクスタイル、LNSあたりは、このことを知り尽くしているので、いいかなと思います。

     

    成績向上