子供の学力をあげるには、何はさておき本人に勉強する気になってもらうことが肝心です。やる気がなければどんなことをしても意味がありません。全ての出発点は、勉強するという気持ちです。
でも、『勉強が好き!』という子供は、そうはいません。知識を知る喜びを知ってもらえれば、勉強好きに育てることも出来ますが、これは遅くても小学校低学年の時ぐらいから始めないと間に合わないような気がします。
既に中学生、高校生となったら、こういったやりかたは間に合いません。正確に言えば、何らかのキッカケで勉強好きになる可能性があります。私自身、なぜか40歳近くになって物理のことが好きになり、その関係の本を読んで勉強しています。
こんなふうに大人になってから、昔嫌いだったことが好きになるということもあるのですが、受験生の親としては、そんな悠長なことは言っていられません。何とかして、子供をその気にさせなければいけません。
では、どうすればいいのか?
このページでは、子供のやる気を引き出す一つの方法をお伝えします。
勉強する意義を感じさせることが重要
まず、絶対にやってはいけないことは強制です。『勉強しなさい』と頭ごなしに怒鳴っても意味はありません。それどころか、言えば言うほど、子供は反発して、ますます避けるようになります。
『勉強しろ』と叱るのは、子供を勉強させないように教育しているようなものです。いまだに、こういった間違ったことをしている親御さんは多いのですが、絶対に止めてください。百害あって一利なしです。
学習意欲を引き出すには、勉強することの必要性を子供に感じさせることです。そのために、オススメのやりかたは、進路について子供の考えを聞くことです。
中学生だったら、『志望校はどこ?』とか、『高校はどうするの?』と聞くことです。子供もそれなりに考えているものなので、親から水を向ければ、『こうしたい』というプランが出てくるはずです。
ここで重要なのは、『あんたの成績でいけるわけないでしょ』と否定するようなことをしないことです。自分の考えを否定されたら、その時点で子供は心を閉ざしますので、やる気も何もありません。
重要なことは一度受け入れて、そのプランを実現するためには、どうすればいいのかという話し合いをすることです。
『●●校だと、もう少し成績をあげないといけないね。勉強はどうするの?』 といった感じです。ここでも決して説教口調にはならず、子供に考えさせるように仕向けてください。
そうすれば、だんだん子供のなかで『勉強しなくてはいけない』という気持ちが明確になってきます。これがやる気につながります。
親も子供の進路について勉強しなければいけない
でも、これは言葉で言うほど簡単ではありません。子供の夢(目標)を実現するためには、どうすればいいのかといったことを親であるあなた自身が分かっていなければいけないからです。
『●●校に合格するには、テストで350点は必要。そのためには、あと50点必要だから、得意の英語をもう少し伸ばして、あとは苦手の理科の点数をあげられるようにしよう。そのためには毎日1時間ずつ勉強して・・・』といったふうにやるべきことが明確になればなるほど、やる気は引き出せます。
これが『とにかく勉強しなさい』では説得力がありません。
ここまで細かく言うのは難しいかもしれませんが、ある程度の道しるべを示してあげられるぐらいの知識は持たないと、とてもではありませんが子供のやる気を引き出すことは出来ません。
『何も分かっていないのに言うな』と反発されて終わりです。
学校の先生に相談するなり、学習塾や家庭教師派遣業者に問い合わせをして、積極的に聞くぐらいの姿勢が必要です。そうやって親が真剣になればなるほど、子供も話を聞いてくれます。
教育は子供任せではいけません。親であるあなたも頑張りましょう。あなた自身が子供のやる気を引き出せる人間になったら最強です!