力にあった勉強

成績アップのご褒美

 

私は中学生、高校生の頃、人よりも多く寝ている人間でした。平日でも毎日7~8時間は寝ていて、それでも足りず、学校でも休み時間や昼休みの時に寝ていました。

 

それぐらい寝ないと頭がスッキリせず、勉強しようとしても何も頭に入りませんでした。

 

テスト前には、友達がみんな寝る間も惜しんで勉強しているので、自分も同じことをしようとしたのですが、眠くて何も出来ません。無理して頑張っても、たいしたことは出来ず、次の日も一日中眠くて、使い物にならない状態。

 

子供心に『オレは寝ないとダメなんだ』と思い、たっぷり寝るようにしました。人より多く寝るので、勉強出来る時間は少なくなります。そこで、質重視ということで、勉強する時は人並以上に真剣に取り組むことを心がけました。

 

勉強時間が短いこともあって、集中力が続き、中身の濃い勉強をすることが出来て、少しずつ成績も上がっていきました。

 

必要な睡眠時間には個人差がある

 

自分がこういった経験をしているので、家庭教師をしている時に、勉強の時間に眠そうな目をしている子をみると、やる気がないと思う前に、『この子は疲れているのかな』と思いました。

 

それで、指導時間のなかで、最初の30分ぐらいは寝てもらうようにしました。そうすると、どの子もスッキリした感じになり、その後は勉強に取り組めるようになりました。

 

必要な睡眠時間には個人差があります。有名な話ですが、誰もが知っている天才科学者、アインシュタインは1日10時間以上寝ないとダメだったと言います。

 

ちょっと意外に思える例としては、数年前に日本をにぎわしたホリエモン(堀江貴文氏)も、たっぷり睡眠を取るタイプで、本人の著書で『寝ないとダメ』とハッキリ書いていました。

 

IT経営者って、3~4時間ぐらいの睡眠でバリバリ働いているような印象がありますが、実際はそんな人間ばかりではないということです。

 

ですから、親としては自分の子供にとって、どれくらい寝るのが最適なのか、よく見極めることが大切です。7時間以上寝たら寝過ぎというような、一般論で判断することは止めてください。

 

親から言われたら、子供も受け入れてしまうので注意が必要です。

 

特に部活をしていると、疲労度は増すので、本当は仮眠ぐらいはしたほうがちょうどいい可能性もあります。

 

家庭教師前の仮眠

 

朝、勉強するようにする

 

ただし、部活が終わって帰ってくる頃には夜の7時ぐらいになるという場合には、仮眠という考え方は微妙になってきます。

 

私自身も経験があるのですが、中学生ぐらいだと、7時ぐらいに疲れて寝たら、4~5時間ぐらい寝てしまうことも少なくありません。そうなると、中途半端な時間に起きることになり良くありません。

 

仮眠をするのであれば、遅くても夕方の6時ぐらいにしておきたいところです。これぐらいの時間帯であれば、30分も寝れば自然に目が覚めるので、その後、元気に活動することが出来ます。

 

もし、部活などの関係で家に帰るのが遅くなってしまうのであれば、朝型に切り替えるのがオススメです。9時ぐらいに寝てしまって、朝5時ぐらいに起きて勉強する。

 

そうすれば、夜更かしをすることもないですし、朝はテレビなどの誘惑も少ないので、勉強に集中出来ます。

 


子供からすると、観たいテレビを観ることが出来ないのは辛いので、録画しておいて、週末にまとめてみるといったことをするといいです。私も中学生の時、こんなふうにためておいたものを土曜日に一気に観ていましたが、メチャクチャ楽しい時間で、これが一週間のやる気の源にもなりました。

 

もちろん、最初は子供が一人で早起きして勉強するなんてことは出来ないでしょうから、親も一緒に起きるぐらいのことは必要です。

 

家庭教師や塾を利用する時には、土日の日中にすれば、子供の集中力も続きます。『勉強した後は好き勝手遊んでいいからね』と言えば、それを楽しみに頑張れるものなので、平日の夜に疲れた状態でやるよりも効率的です。

 

本人に合ったスタイルで

 

最初の話に戻りますが、全てにおいて個人差があります。ここで一例としてお話しした朝型にするといったことも向き・不向きがあり一概には、これはいいとは言えません。

 

あまり寝なくて大丈夫という子もいますし、そういった子の場合、変にたっぷり寝るとかえって疲れたり、頭が働かなくなったりします。

 

自分に合った生活スタイル、勉強法を作り上げていくというのも、とても大切なことなので、これがいいと最初から決めつけることはせず、本人に合ったやりかたを模索していきましょう。

 

受験勉強