家庭教師と学歴

家庭教師の学歴

 

家庭教師を探す時に、多くの人がやりがちな失敗が学歴で教師を選んでしまうことです。たとえば、現役東大生、早稲田、慶応といった言葉に目を引かれてしまうといった感じです。

 

しかしながら、これは大間違いです。こういった選び方をすると、あとで『こんなはずではなかった・・・』と後悔する可能性が大です。

 

家庭教師には学力以上に重要なことがある

その理由ですが、学歴というのはあくまでも本人の学力を測る目安に過ぎないということです。たしかに東大や早稲田、慶応といった一流大学に在籍している学生であれば勉強は出来るはずです。

 

毎日の勉強法や受験対策にも長けているかもしれません。

 

ただし、家庭教師には、もっと重要なことがあります。それは子供に教える能力です。

 

家庭教師というのは指導者であり、子供に分かりやすく教えることが仕事です。ただし、この『教える』というのも難易度の高いスキルであり、頭が良ければ出来るといったものではありません。

 

よくスポーツの世界で名選手と名監督は違うといいますよね。なかには選手としては全然成績を残せなくて早々と引退したのに、コーチとして才能を発揮するといった人もいます。

 

家庭教師もこれと一緒です。少しぐらい学力が落ちても、教えることが上手な人のほうが教師としての実力は上です。

 

逆に幾ら本人が勉強が出来ても、それを上手に子供に伝えることが出来なければ、何の意味もありません。

 

特に、子供が勉強が大の苦手、成績が悪いので家庭教師を依頼するというときには要注意です。一流大学の現役生というのは優秀なだけに、勉強が出来ない子の気持ちが分からず、的外れの教え方をしてしまう可能性があります。

 

教育学部の学生であれば信頼性は高い?

教え方を分かっているという基準で考えるのであれば、教育学部の学生であれば比較的安心です。先生になるための勉強をしている人達ですし、教えることに対する意識も普通の学生よりも高いわけですから、家庭教師としても信頼出来ます。

 

ただし、これも個人差があるので絶対ではありません。最終的には自分の目で判断する必要があります。

 

もう一つ、信頼出来そうな家庭教師を選ぶ基準として、過去、自分が家庭教師に教えてもらっていたという人という選び方もあります。

 

教えてもらっていた経験があれば、どんなふうに教えてもらえるのがいいのかというのも身に染みて分かっています。それだけに本人が教える側に回った時に、上手にフォロー出来る可能性が大です。

 

大手の派遣業者『家庭教師のだるま』では、過去、その業者から派遣されていた家庭教師に教えてもらっていた生徒を派遣するという仕組みになっていますが、子供からの評判は高いようです。

 

最終的には子供に判断させること

こうやって色々書いてきましたが、要は肩書きや見た目で判断しないということです。教師を選ぶ基準を上げさせて頂きましたが、これらも絶対ではありません。

 

相性の問題もあるので、最終的には教えてもらう子供本人に判断させることが重要です。

 

子供がしっくりきていないようであれば、躊躇無く変更してください。一番いけないのは、子供が納得していないのに、自分が気に入ったという理由で、その家庭教師を押しつけることです。教わるのは親ではなく子供です。子供の意見を重視するようにしましょう。